シェアードナッシングとは

シェアードナッシングとはクラスタリング方式のひとつで、直訳すると、「共有しない」。
つまり、ディスクを共有しない方式ということ。
対となる方式に「ディスク共有方式」がある。
 共有ディスク方式は、複数のサーバが1つのディスクを共有し、データを統合した一体のシステムとして稼動するもの。1つのサーバに障害が発生しても、残りのサーバが全体としてのシステム稼動を維持する。しかし、ディスクを共有する構造であるために、サーバが増えていくとディスクアクセスが競合する現象が目立ち始める。そこでは、複数サーバからの同時アクセスからデータの整合性を保つため、あるサーバが処理しているデータにはロックが掛かり、別のサーバが同じブロックのデータを更新する場合には待ち時間が発生するケースが出てくる。結果的には、追加したサーバの台数ほどパフォーマンスが上がらないといった課題が生まれる。共有ディスク方式を採用している主なDBは、Oracle、メインフレーム用のDB2など。
 一方で、シェアードナッシング方式は、複数のサーバ構成において、各サーバごとにディスクを用意して処理を行う方式。つまり、ディスクごとにデータを分散させる方式だ。多サーバ構成のシステムでもパフォーマンスが劣化しないことがメリット。しかし、サーバに障害が起こっても別のサーバが処理を引き継がないため、可用性に課題があるという。また、データを分割しているので、データ格納場所などの設計や管理が複雑化し、システム拡張が難しくなることも頭の痛い問題とされる。シェアードナッシングを採用しているのは主に、マイクロソフトのSQL Server、UNIX/Windows版のDB2など。

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