「真似して,学んで,すぐ捨てろ」

…これは,会社のとある部長から聞いた言葉だけど,
技術の伝承という意味で真理をあらわしていると思うので紹介。
真似して,学んでっていうのは技術の初期段階を学ぶときに
すごく適切だと思う。
「何がなんでもゼロから創り出すのが最高だ!」
みたいな人もいるけれど,創り出したものが,実は
世の中にすでにあるものだったら,ビジネスとしては
ほぼ無意味ですよね。
だから,料理なり,武道なり,IT技術においても,
初期段階では真似して学ぶというのが一番だと思う。
…で,「すぐ捨てろ」の意味ですが,これはIT技術の継承の
場合には特に大切だと思う。IT技術というのは進歩が異常に
速いです。このような分野の場合,「先輩の経験してきた事が
今の時代にほとんど通用しない」という事がしばしば起こります。
何より,サル真似だけでは,その人(会社)しかできない事という
のが無くなるので企業としていい状態とは言えないでしょう。
そこで,今まで真似て学んだ事を一度捨てて(役立つ技術は吸収し,古くなって役立たない技術を捨てる),新しいモノを創る
という事が重要になるんだと思います。
ただ,新しいモノを創るというのは,基礎あっての話というのが
俺の言いたい事です。
わかりやすい例をあげると,車のエンジンとかでしょうか。
「今の世の中にない画期的なエンジンを創りたい!」と
まったくの素人が思ったとしましょう。
その場合,だれかの創ったエンジンを真似て学んで,基礎を習得
してから,創造的エンジンの製作に取り掛かるのが,一番短い時間でエンジンを創る方法だと思います。
いきなり創造的エンジンの製作にとりかかっても,基本的な部分で失敗してしまって,創造的がどーのこーのとは言っていられないでしょう。
が,時に経験のあるお偉いさんは,若手に対して「人の真似をせずに自分の色を出せ」みたいな事をいいますが,それは,「基礎を真似して学んだ上でなければ実践できない」というのを認識しておきましょう。
建築なんかで言うと解りやすいかもしれません。
画期的デザインだけど,基礎工事がめちゃくちゃな家と
デザインはどこにでもあるけど,基礎がビシっとしてる家。
どっちに住みたいです?
俺なら後者ですねぇ。
というわけで,ぺーぺーな俺は,とりあえず,パクリまくって勉強してやろう!ってのが今日のお話。
ぶっちゃけ…。Webの世界はパクリ天国と言えるでしょう(笑)。ほとんどのサイトでソースを公開してるからねぇ。
一流料理店のレシピがそのへんに転がっているようなもんです。
なんて素晴らしい世界なんだ…。

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