職人的指導法は正しいか?

とかく技術を生業とする人々のなかには、その道のプロ、
いわゆる、職人と呼ばれる人たちがいます。
で、そういう人たちが後進を指導する際に、
得てして、一つの傾向が見られるのでそれについて考えてみるとします。
代表的な例として、料理人の世界があるでしょうか。
この世界って、「先輩が手取り足取り教えてあげる」っていうのではなく、
下っ端は皿洗いとかの雑用をしながら、先輩の技術を盗めっていうのが多いと思います。
?年経つまで皿洗い、それから、ひとつ上の料理を?年、
結局すべてがこなせるようになるまでウン十年っていう感じでしょうか。
後輩が質問しても、「自分で考えろ」っていう人が多いんでしょう。
「自分で考えて編み出したことこそが、本当に身についたものになる」っていうことを
そういう人たちは言いたいのでしょう・・・・。
料理人の世界なら、まだわかる・・・、が、情報系技術の中でもこういう考え方を持ってくる人がいます。
ムカつくんですよこの考え方。
料理人の世界は微妙な味加減とか、アナログな事が結構多く、言葉で伝えるのが難しい事が多いかもしれない。
けれど、情報系の場合は、そんなことはありません。手順さえわかれば、先輩と100%同じ事ができる場合が
ほとんどです。
先輩にしてみれば、「そんな事も知らないの?」って感じる事が多いかもしれない。
ただ、それは、あなたの立場・視点からみた見解でしかない、
後輩の立場から言わせてもらえば、わからないから聞いてるのに、「自分で調べろ」とかいう先輩は、
こいつ指導力0という評価しかしないので、
世話になってるという意識などなくなってしまいます。
よって飲み会で酒を注ぐ気もなくなります。
あと、たまに、見栄っ張りな人は、自分が知らない事を後輩に見せるのがいやで
「自分で調べろ」と言っている節があります。
技術屋として、わからない事をわからないと言えない人ほど、危険です。
本当にデキル人はわからない事はわからないとはっきり言います。
じゃないと、できない仕事をお客の前でできるとほざく原因になります。
一番手っ取り早い情報収集は、「知ってる奴に聞く」だと俺は思います。
自分で調べるのは、「知ってる奴が周りにいない」、もしくは、「知ってる奴が忙しすぎてテンパッてる」
状況になってからでも遅くないと思います。
自分で調べるのって時間がかかるからね。
現代のスピード社会では問題が多いと思います。
職人的指導制度は、まだまだ叩くポイントがあると思いますけど、今日はこの辺でおしまい。

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