i7-7700Kを殻割 クマメタル化してみた

用意するもの

予習

  • 有名な殻割手順6動画
    http://arekorepc.doorblog.jp/archives/8281500.html
    すんごいわかりやすい。
  • プロオーバークロッカー 清水貴裕の手順

    ヒートスプレッダのクレーを除去しない手順はこの動画を参考。

手順

  1. 無水エタノールをティッシュに浸して、CPUに付着したグリスを除去
  2. CPUの端子側をマスキングテープで保護。
  3. 殻割ツールで殻割
    裏側のICがすっぽり埋まる向きにセッティングしましょう。
    向きを間違えると、殻割中にICが擦れてCPUが逝ってしまう可能性があるので注意。
    写真の向きが正解です。

    工作精度があまりよろしくないので、あせらずゆっくり回していきましょう。
    割れた結果。
    グリスが少なぎるような・・・。
    冷えにくそうです。
  4. 無水エタノール&ティッシュでグリスをふき取ります。細かいところは綿棒も併用。
  5. ヒートスプレッダのグルーを無水エタノールに浸したティッシュで除去。
    取れにくいところは、爪と爪楊枝も併用。
    なお、CPU側のグルーは再接着の際に利用する予定だったので、除去しませんでした。
  6. CPUダイ横のむき出しの端子を、放熱用接着剤で絶縁化。
    マスキングした上で、爪楊枝でぬりぬりしましたが、あんまりキレイにできませんでした。
    塗った後は、4時間ほど放置して硬化させます。
    ぶっちゃけ、ブラックシーラーで代用してもよかったような気がしないでもない。
  7. 液体金属との接触をよくするために、CPUダイとヒートスプレッダのダイ接触部分をサンドペーパーで軽く研磨。
  8. CPUダイ以外をマスキングした上で、液体金属を付属の綿棒でぬりぬり。
    米粒2つ分ぐらいを塗りました。
    ダイを研磨していると、たいしてタレないので、マスキングはいらなかったかも。
  9. ヒートスプレッダ側のCPUダイ接触面にも綿棒で液体金属をぬりぬり。
    こちらは、液体金属をなじませるのが目的なので、綿棒にくっつく程度の量しか塗りません。
  10. CPU側のグルーに爪楊枝で、ブラックシーラーをぬりぬり。
    結構神経使います。
    1㎜程度の厚さにうすーく伸ばして塗りました。
  11. 手動でヒートスプレッダをCPUに仮接着。
    グルーを残しているので合わせやすいです。
  12. マザーボードのCPUソケットに、CPUを設置して、ヒートスプレッダを圧着。
    この状態で、一晩放置。
    ASUS系のマザーだと、CPU落下防止のアタッチメントがついていますが、万が一、ブラックシーラーが付着すると嫌なので、アタッチメントは外した状態で圧着しました。
  13. 一晩おいたら完了。
    ブラックシーラーを極力少な目にしたので、パッと見、殻割前と区別がつきません。
    これなら中古ショップで売ることも問題ないでしょう(笑)
  14. CPUクーラー設置
    Hydronautを付属のヘラでぬりぬりして設置。
    いまいち伸びが悪かったので、ドライヤーであっためてから塗った方がよいと思います。

殻割前の温度

  • 検証環境
    • CPU:Intel Core i7-7700K
    • CPUクーラー:SCYTHE 虎徹 / SCKTT-1000
    • CPUグリス:CPUクーラー付属のもの
    • メモリー:ADATA製 DDR4-2133 16GB(8GB×2) / AD4U2133W8G15-2
    • マザーボード:ASUS Z170 PRO GAMING / BIOSバージョン v3805
    • SSD:Transcend TS512GSSD370
    • グラフィックカード:GIGABYTE RTX2070 GV-N2070WF3-8GC
    • 電源:ENERMAX REVOLUTION87+ 750W 80Plus Gold / ERV750AWT-G
    • PCケース:Fractal Design Define R5 / FD-CA-DEF-R5
    • OS:Microsoft Windows10 Home

倍率、VCOREともに、Auto設定で定格起動。
OCCT4.5.1の「CPU:OCCT」テストを5分ほど実行。
開始2分後にCPUパッケージ温度が90度に到達してエラー。

定格のくせにVCORE1.376は電圧高すぎだと思う次第。

殻割後の温度

  • 検証環境
    CPUグリスを熊グリスに変えただけで、他は殻割前と同じ。

倍率、VCOREともに、Auto設定で定格起動。
OCCT4.5.1の「CPU:OCCT」テストを5分ほど実行。

CPUパッケージ温度が90度→70度に低下。
グリスの影響もあるんだろうけど、ものすごい効果です。

まとめ

意外とさっくり成功できて満足。
費用削減したい人は、無水エタノールをベンジン、放熱用接着剤をブラックシーラーで代用すれば、もっと低コストでいけると思います。

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